豊かな過ごし方

 GWが終わってしまいました。

皆様は如何お過ごしでしたでしょうか?

私は繁忙期ということもあり1日しか休んでいません。。。

休んだ日はほんとに何もやっていなかったのですが非常に豊かな過ごし方だなぁと思うようになりました。


消費は人生を豊かにしない

もう自分はお金を払ってレジャーを消費することより、資産が減る苦痛が上回ってしまっているので趣味は本当にお金のかからないものになっています。

消費=労働の苦痛をごまかす緩和と余暇=自分の人生を豊かにする時間という区別が自分の中にはあって、前者は完全に労働による苦痛の中和です。

短期的な刺激を受けることが目的でその場限りです。具体的には

・飲酒、喫煙等ドラッグ(合法)

・テーマパーク

・娯楽映画、動画

・TV

・スポーツ観戦

・観光

・SNS

・ゲーム

・漫画

・ギャンブル

・ブランド品買い

これらは基本的に不要なのですがどうしてもやってしまいます。

私もコンサルにいたとき、超長時間労働でそこそこの給料だったのでインスタでのいいね集めや酒、映画に大ハマりしてしまい月に4~5万ほど使っていました。

ただ人生の豊かさという意味ではただの「浪費」です。もし労働をしていなかったら、苦痛を受けていなかったら、上記の行動は基本的に虚しいと思ってしまいます。


娯楽は商品でしかない

基本的に上記の活動は人間に短期的な刺激を与えるための商品です。
現代の活動様式に合わせて刺激を与えるために開発されたため、短時間で効率的に快の刺激を与えるための商品です。

それは消費されて消えるものです、新たな視点や知識を与えてくれるものでは決してない。

このGWにinstagramで旅行やグルメをアップしている友人(大半が女性)が散見されましたが見栄と承認欲求がやはり強いんだなと思いました。
自分もinstaで頻繁に投稿していた時は「イケてる生活をしている自分を見せつけたい」という想いがいの一番にありましたので、気持ちはわかります。

ただそういう繋がりというのは自分が失職したり、病気になったりした時に果たして継続できる類の物でしょうか。

はなはだ疑問です。

豊かな過ごし方とは

余暇というものが豊かな過ごし方だと思うようになりました。
言葉の意味としては自由時間なのですが精神的・経済的に豊かな間にしか行えない活動こそが豊かさです。

具体的には
・読書(小説・アカデミズム等)

・散歩

・スポーツ

・創作活動

・言論

・学問

ここらは時間に余裕がないと行えないですが、新たな知見を得られ、健康にも寄与し人生を豊かにしてくれます。

短期的な快楽とは程遠いですが学問をやっていると日頃接しているニュースの読み方やこれからの人生如何に生きるべきかという問いに対する指針にもなり長期的な意味で有益な活動であると考えています。

(例えば基本的な経済学を修めていればMMT理論は疑わしいと判断でき、社会学を学んでいれば今の日本社会の特異性を理解できます)

しかもこれらの活動は資金を必要としません。
学問は大学が講座を公開しているしスポーツはいつでも始めれることができる。

ハンナ・アーレントは現代人が労働のみに従事させられることで自分と世界の関係性を発見する「活動」をできなくなり、世界との関係を失う疎外状態にあるといいましたが彼女の時代より加速していますね。

結果としてお金が貯まっていただけ

なので資産形成しようという意図は本当になく、気づいたら資産が形成されていたというのが私のケースとなります。
もちろん、無駄な出費は注意しつつ消費活動を避けていたためにこんな感じになっています。

おそらくこれから日本は悲惨なくらい貧しい国になると思っています。そのためには統治単位を狭くして地域で支えあうという日本型田吾作統治(世間の目という規範)が解決策ではないかと考えていますがそれはまた別の話。

労働という一つの抑圧形態(少なくとも、今の日本では)からの逃避としての消費にとらわれないように注意したいものです。



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